「友だちのうちはどこ?」 [映画さくいん(タ行)]
これまた子どもが主人公のほのぼの系映画。
イラン北部の小さな村が舞台。
でも「運動靴と赤い金魚」と同様、国の事情がかいま見れるとても
興味深い映画なのだ。
ストーリー:
間違ってクラスメイトのノートを持ち帰ってしまった主人公の少年。
宿題を忘れると退学させられると日ごろから言われているので少年は
行ったことのない友だちの家に届けに行くため、家を探しに出かけていく・・・
大ざっぱにいえばただそれだけの話なのですが、この友だちの家に
たどり着くまでの過程が面白い。
映画というより本当に少年が道端の人々に尋ねているかのような
ドキュメンタリーのような撮り方。
貧しい村の様子。友だちのうちにたどり着いた時の少年の戸惑いを
隠せない表情などとてもリアルで胸をうつ。
イランは映画に政治色をいれられない決まりがあるとかで
自然に子ども映画が多くなってしまうらしいが、それでも充分イランと
いう国を想像することができる。こういう映画はとても貴重だ。
観てよかったと思える映画だ。
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