ブロンクス物語 [映画さくいん(ハ行)]
「グッド・シェパード」つながりでデニーロ監督の作品をもうひとつご紹介。
チャズ・パルミンテリの一人芝居をもとにした物語。
60年代のブロンクスを舞台に、さまざまな葛藤の中で成長をとげていく少年の物語で、
チャズ・パルミンテリはマフィアのボス、デ・ニーロは少年の父役で出演もしています。
:少年はブロンクスの貧民街で父親と暮らしている。汗水働いても貧乏暮らしの父と
比べ、少年はマフィアのボスがまぶしく映り、実の父のように慕うようになっていく・・・。
そんなある日、少年は黒人の少女に一目ぼれ。そこからが事件の始まりだった・・・。
少年役の子役とデ・ニーロがよく似ていて、本当に親子のよう。
そして、ギャングと少年の不思議な擬似親子関係、
黒人少女との恋、
人種が入り乱れるブロンクスという街社会の日常が淡々と描かれています。
思えばいつも何気なく観ているハリウッド映画は、白人は白人で、
黒人は黒人同士で、恋愛をしてる。夫婦もだ。
あれだけ人種が入り混じっているのに、白人と黒人の恋愛はないのか?
と少し違和感を覚えていました。
そんなにありえないことなんだろうか・・・?
日本にいるとあまり意識しないが、
アメリカは人種に対しての差別意識が根強くある。
この物語でも、そのあたりがかなりリアルに描かれています。
華のある俳優はデ・ニーロ以外ひとりも出ていないけど、
それがかえってよくて、
素朴な作品に仕上がってます。
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