SSブログ

カシオペアの丘で 上・下 [重松 清の本]

カシオペアの丘で(上)

カシオペアの丘で(上)

  • 作者: 重松 清
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/05/31
  • メディア: 単行本
 
カシオペアの丘で(下)

カシオペアの丘で(下)

  • 作者: 重松 清
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/05/31
  • メディア: 単行本
ファンである重松氏の最新作ということでとても楽しみにしてました。
しかし・・・後悔!
私のダイッ嫌いな病気の話。
シマッタと思いましたが、あとの祭り。とりあえず最後まで一気に読みました。
 
:北海道のとある都市の幼なじみの4人の物語。その4人が成長し、
  それぞれの道を進んでいたが、幼なじみの一人、シュンの発病、
 そしてある事件がきっかけで、それぞれの友人、家族を絡めて4人の人生が
再び交わって・・・・
 
正直いって期待はずれの作品でした。
病気ものが苦手なのもあります。
病気はフィクションとは思えないので(自分の身にもありうることなので)
どうしても読むのが辛くなってしまうからです。
でも、それをさし引いても、本作は重松作品にしてはちょっと異色というか
かなり凡庸な作品だと感じました。
 
4人のなかに紅一点女性がひとり。
男3人に想われて40代にもなって南ちゃんみたいでつまらない設定。
お約束の末期ガンで余命わずかの設定。
過去の過ちに残りの人生をかけて許しを乞う、という設定。
 
どれもなんだかとても平凡だったのでどこかで盛り上がるかと期待して
読んだのですが、ひとつも心に残るエピソードが入りませんでした。
なのでかなり辛口感想になってしまいました。
 
生と死をからめて描くと、どうしても感動する、させる、という安易な感じがして
よほどの描き方でないともう胸を打たれなくなってます。それだけ世の中に
病気、死がらみの作品があふれてます。
ダイッキライです。安易過ぎる。
自分の身におきかえてしまう。
そうすると、
こんなにきれいなもののわけがないって思ってしまう。
 
北海道出身なので、炭鉱のこととか、わかるわかるっていうエピソードはありました。
それだけがちょっと興味深かった。
 
次回作に期待。

nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

nice! 0

コメント 2

Sanchai

こんにちは。感想についてはおっしゃるとおりでしょう。「泣かせる」という前評判の割には、それほど胸が熱くなることはありませんでしたが、私が気になったのは、この作品、昔の重松作品の中で出てきたを設定を1つの長編小説の中で組み合わせて書かれているような気がしてなりませんでした。
by Sanchai (2007-11-23 08:06) 

ノリ

Sanchaiさん、こんにちは。
最近の重松さんのテーマは「死」のようですね。
描きたいことは一貫しているような気がします。それに
なるほど、確かに昔の作品の設定を組み合わせて書かれているから、
真新しい感動が得られなかったのかもしれませんね。
by ノリ (2007-11-25 21:10) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。