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めずらしく恋愛小説などを読んでみる [その他の本]

めったに女性作家の本は読まないのですが、先日某新聞で彼女の本が取り上げられていたので、

少し興味をそそられ、借りてみました。

彼女とは。。。。
唯川 恵さん。


肩ごしの恋人 (集英社文庫)

肩ごしの恋人 (集英社文庫)

  • 作者: 唯川 恵
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2004/10
  • メディア: 文庫



直木賞受賞作品。

期待したけど、私にはちょっと・・・

面白かったけど、主人公はじめとする登場人物が、強烈すぎて、現実的ではなかった。

でもこの作家、女の醜い部分をしっかり描いていて、気恥ずかしくなりつつも「いるいる、あるある・・」で

読ませてしまう。すごいです。

女心がわからない、かわいい女に痛い目にあわされてばかりいる男性が読むと勉強になるかも[グッド(上向き矢印)]




永遠の途中

永遠の途中

  • 作者: 唯川 恵
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2003/05/21
  • メディア: 単行本




こちらの作品のほうが私は面白かった。

キャリアウーマンとして生きる女性と、

寿退社で、二人の子どもに恵まれ専業主婦として生きる女性を時間を区切って対照的に描いていくのが

面白かったし、どちらの女性も傍目には幸せそうに見えて、心の中ではこれで本当に良かったのか、と

常に自分に問いかけて、相手の生き方と比べてしまう。

二人の女性の心の葛藤が、とてもリアルな形で描かれていて、なおかつ等身大の女性としてとても現実味が

あり、自分のこれまでの生き方を考えさせられた。

私は今専業主婦でこの小説でいうと「夫の保護下にある、気楽な身分」にあたるが、もちろんこのままで

いいのだろうかという問いは常にある。

でも、もし人生やり直せるとしても、やはり仕事をやめる道を選んでいただろうと思う。

友人の中には、まだバリバリ働いている女性も何人かいる。

おしゃれで裕福に見えるし、恋愛も自由だ。うらやましいと思うときもある。

でもそれは彼女たちが本当に望んでいる生き方なのだろうか・・・・。この本を読んで少し思った。

夫と結婚してなかったら、私も同じように仕事に生きていただろう。この本の乃梨子のように起業して

成功をおさめるなんてことはないだろうが、それなりにキャリアを積んでいたと思う。

でも、子どもとは出会えなかった。私にとって今目の前にいる娘は何にも替えがたい宝だ。

この子がいる幸せをやはり後悔してはいない。平凡でつまらなく見える生活かもしれないが、

子育てを今出来ることを幸せに思う。

大切なのは、この小説のラストにもあるように、

「自分の生き方に自信をもつこと」だ。

どんな結果であれ、その節目節目に自分が選択してきたことなら、自分で選んだ道だ。

私は私の今に自信をもっていたい。

そう思えるいい小説だった。

ただひとつ、気になったのは、登場人物たちがいとも簡単に不倫してしまうこと。。。

罪悪感なし。

これは人妻として理解不能だった。

男の人はみんなこうなのか?と不信感が募ってしまう描き方だ。そんなことはないと思うけど・・・。

もちろん自分にまったく願望がないといったら嘘になるが、実行してしまうことを正当化してほしくない。


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