赤毛のアン [大好き!映画・ドラマ音楽]
女の子の永遠のバイブル「赤毛のアン」。
わたくしも例にもれず少女時代に愛読してたのでした。
そしてアニメ世界名作劇場も毎週楽しみに見てました。
なのでその「アン」が映画化されると聞いたとき、一番気になったのはアンのキャスティングでした。
しかし、映画を観てその心配は杞憂。ミーガン・フォローズは私の中のアンのイメージを守ってくれてました。まぁ少し太めではありましたが。
チャーミングで生意気で聡明なアン。不器用でも愛情いっぱいのマシュウとマリラ兄妹。
ダイアナ、ギルバートはちょっとイメージと違ってがっかりしたけど、この映画の素晴らしさは失われません。
大好きなのはこの映画の音楽です。
プリンスエドワード島の美しい風景とこのサントラがぴったりはまっていて大好き。
アンのそそっかしさやこの物語の明るさなんかも音楽で浮かび上がってきます。
泣けます。
映画のほうは「続・赤毛のアン」「赤毛のアン・完全版」なども出ていますが、私は幼いアンのハチャメチャぶりとそれに振り回されながらもアンを愛さずにいられない周りの人々が生き生きと描かれている最初の作品が一番好きです。
コラテラル [映画さくいん(カ行)]
コラテラル スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: パラマウント ジャパン
- メディア: DVD
トム・クルーズの本格的な悪役で話題となった作品。
意外にもハマッていて、期待していなかった分、いい意味で裏切ってくれた一本。
だってトムの映画ってつまんないんだもん。
「カクテル」「アイズ・ワイド・シャット」は意味不明だし、「バニラ・スカイ」はペネロペとのイチャイチャ共演しか記憶にないし、「宇宙戦争」は論外。その他うんぬんかんぬん・・・・
だから個人的にはあまり演技派のイメージもない。
でも、「ザ・エージェント」や、この「コラテラル」を見ると、トム・クルーズはちゃんと演技が出来るのね、
って見直してしまう。
最後まで緊張感が途切れないし、笑顔のないトム・クルーズは新鮮で観る価値あり。
・・・・ってどうしても役柄より「トム・クルーズがやっている」って思ってしまうのであるが
お顔が非現実的すぎるのかな
隣人は静かに笑う [映画さくいん(ラ行)]
大学でテロリズムの歴史を教えているマイケル(ジェフ・ブリッジス)は、隣に引っ越して来たオリヴァー・ラング(ティム・ロビンス)の一家と家族ぐるみの交際を始めるようになる。しかし、オリヴァーが学歴を詐称していることを知ったマイケルは、彼の素性を調べ始めるが、そのとき既に罠にはまっていた…。(アマゾン作品紹介より)
最近映画を見る暇はないので、昔観た作品を思い出してちょこちょこのせています。
この邦題は絶妙だと思う。
ティムロビンスの含み笑いはかなり薄気味悪いから。
主人公はジェフ・ブリッジスですが、完全にティムに食われています。
物語は最高にスリルがあって最後まで目が離せません。
でもなんとも後味が悪い映画なので一件落着、ハッピーエンドを望む方はご注意を
十字架 [重松 清の本]
内容(「BOOK」データベースより)
非常に重いテーマであるが、意外にも淡々とした軽いタッチで描かれていたので一気に読んでしまった。
クラスメートが自ら命を絶った.遺書には僕らの名前が書かれていた・・・
残された者たちはその重い十字架を背負わされ、どうやって生きていくのか・・・とても興味を引かれるテーマだ。
しかしいじめの首謀者はともかく、いじめに加わっておらず、さほど親しいと思ってなかったのに
勝手に「親友になってくれてありがとう」と書かれた主人公と、迷惑なくらい一方的な片思いから
名前を書かれた少女。
この2人が後に背負っていく重荷を思うと、どうみてもこの2人は被害者に思えた。
自ら命を絶つ者はそこで人生が終わるが、遺された者たちの人生はずっと続く。
彼らにどれだけの影を落とすか、
周りに迷惑を一切かけないということはありえない。そして自ら命を絶とうとする者の遺した遺書の
持つ重みは・・・・
いじめにあって自殺したフジシュンは勿論確かに被害者だ。どんな理由があっても人としての尊厳を
著しく損なういじめは決して赦されるものではない。
しかしフジシュンは遺書に名前を残すことによって「加害者」にもなってしまった。
「親友」と「好きだった女の子」をずっと苦しめることになってしまった。
この2人がなぜ成人しても尚償いをしなければいけないほどの重い十字架を背負わなければいけなかったのだろうか。
私は自分におきかえて考えてみたがどうも腑に落ちない。
もし自分がそのように名前を書かれたとしたら・・・親友と思ってない相手に。。。
強い憤りを覚えるかもしれない。毎月線香をあげに行く事は出来ないかもしれない。ましてやその父親にののしられるなんて理不尽だと思う。
逆にいじめの被害者で遺書を書くとしたら・・・
復讐の意味をこめて加害者の名前を書いてしまうのかもしれない。大好きな人の名前も・・・。
・・・・やはりよくわからない。
ただひとつ言えるのは命の持つ重みである。
フジシュンの自殺によって周りの人間はひどく苦しむことになった。
助けてやれなかった両親の自責の念。弟の寂しさ,怒り。皆重い十字架を背負うことになったのだ。
消えてしまいたい気持ちになったら、いつもそのことを考えよう。
大好きな人、愛するもの達のことを考えよう。
彼らをここまで苦しめることが想像出来たなら、
自ら命を絶つことは出来ないはずだから・・・・・・。
ストレイトストーリー [映画さくいん(サ行)]
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
とってもとっても静かな映画。でもしみじみ癒される。このトラクターのスピードのようにゆっくりと。
主人公のおじいちゃんはこれが遺作となったリチャード・ファーンズワース。
兄に会うためトラクターで一人旅に出るが、盛り上がりとか事件を期待してはいけない。
実話をもとにしたストーリーだからだ。ただただおじいちゃんのゴールまでの道のりが描かれている。
ゆっくりと。静かに。
主人公にリチャードをあてたのが実にぴったりで納得。
何年か前のの雑誌で観たが確かガンに侵されていながらの撮影だったとか。
私の大好きな「赤毛のアン」のマシュー役も印象深い。
とても味のある表情がいい俳優さんだった、と思う。
とってもとってもほっとできる映画。
ザ・エージェント [映画さくいん(サ行)]
Amazon.co.jp
ビリー・ワイルダー作品を敬愛するキャメロン・クロウ監督作品ならではの、理想と正義を追い求める主人公の姿がすがすがしい。ドロシー役レニー・ゼルウィガーとの甘いロマンスのくだりも嫌みなく、またロッド役のキューバ・グッディングJr.は本作で見事アカデミー賞助演男優賞を受賞した。(的田也寸志)
この映画はとてもハッピーな気持ちにさせてくれます。
トム・クルーズの人気が絶好調の時の作品で、彼自身光っています
ビジネスの成功による栄光と挫折。
夫が言うにはビジネスマンとして、目を覆いたくなる痛いシーンがたくさん。
トム・クルーズがとてもカッコ悪い男っていうのがギャップがあって面白かった。
それから当時無名のレニー・ゼルウィガーがトムの相棒になるのですが、とてもキュートで
チャーミング。
子役の子も可愛い
手にしていたものを全て失った時に、残ってくれる人、支えてくれる人が自分にとって本当に
大切なものなんだな・・・と感じました。
ハッピーエンドも嫌みなくて最高
元気が出るので何度でも観たい。
ペイフォワード [映画さくいん(ハ行)]
11歳の少年トレバーは、社会科の授業中、担任のシモネット先生から「もし君たちが世界を変えたいと思ったら、何をする?」と問い掛けられる。悩んだ末にトレバーはあるアイデアを思いつく。それは"ペイ・フォワード"。他人から受けた厚意をその人に返すのではなく、まわりにいる別の人へと贈っていく…という奇想天外なアイデアだった。やがて、少年の考えたユニークなアイデアが広がり、心に傷を負った大人たちの心を癒していく…。
ヘレン・ハント作品をもうひとつ。
ハーレイ・ジョエルオスメントくんが純粋で一途な少年を演じています。
他人に優しくされたら、自分もそれを他人に返す。それを続けていけば世界はよりよいものになって
いくのでは、と考えた少年は「ペイ・フォワード」をまわりにも広めていくのですが、それは思わぬ
事件も呼び起こしてしまいます。
ちょっと悲しい後味の悪さは残りますが、ヘレン・ハントの優しさのにじみ出る演技も魅力的。
それから、この映画で特に気に入ってるのがケビン・スペイシー。
ちょっとミステリアスな謎の多いイメージのある彼ですが、この映画では、コンプレックスがあり
なかなか女性やまわりの人間に心をひらけないところが母性本能をくすぐられます。
はにかみながらヘレン・ハントと心を交わしていく様子は実に魅力的。
ハッピーエンドとはいえない映画ですが、最後にこの二人がトレバー少年のもたらしたアイデアの
一番の理解者になってくれそうな希望をもたらしてくれます。
「ペイ・フォーワード」。
すてきな考えです。私も心がけたいです。
仮面の男 [映画さくいん(カ行)]
当時絶大なる人気を誇ったレオ様にあやかってコスチュームは苦手なのに思わず見てしまった一本。
:レオナルド・ディカプリオが善と悪の兄弟2役を演じた歴史ドラマ。若きルイ14世の圧政に胸を痛めるかつての四銃士は、牢獄に閉じ込められた双子の弟を救出し、再び剣を持ち立ち上がる。“ベスト・ヒット・マックス”。
出演陣がゴーカ
レオくんはアイドル面ばかりとりあげられてましたが、実に演技派。一人で二役を演じていますが、
表情が全く違って双子とはいえ、別の人格をもつ個人を見事に演じ分けています。
結構長いですが、見ごたえがあるのはクライマックスですね。コスチューム劇は本当は苦手で
めったに観ません。でもスリルあり、レオ様の若かりしハンサム顔も拝めてかなりおなかいっぱい
になれる作品です。←と書いておきながらなんですが、かなり前に観たので忘れてしまってる
ところもあります。見直さねば・・・。
オーロラの彼方へ [映画さくいん(ア行)]
内容(「Oricon」データベースより)
こういうファンタジーはダイダイ大好き!
亡き人と再び話せるのって人間の永遠の夢じゃないですか?
それをタイムマシーンとか道具が嘘っぽいものではなくて、オーロラの出る日にだなんてなんだか本当に起こりそうな気がして・・・・。とても夢があってあったかい気持ちにさせられます。
亡くなるはずの前日の父と話して結果的に命を救ったことによってまた別の危険を呼び起こし。。
なんてサスペンスチックな要素もあり、最後まで楽しめます。
生きていれば誰しもあの時こうしていたら今ごろはこうなっていたはず、なんていう後悔や想いが
あると思うんです。
映画や本はそんな夢を映像や文章で見させてくれるとっても素敵な存在です
ハート・オブ・ウーマン [映画さくいん(ハ行)]
ちょっと最近、重松清とマット出演作ばかりと偏ってしまっていたので、ラブコメ映画をひとつご紹介。
内容(「Oricon」データベースより)
ステップ [重松 清の本]
内容(「BOOK」データベースより)
これはとてもお気に入りの一冊になりそう。
妻を亡くし、男手一つで一人娘、美紀とともに、父子が周りの人々に助けられながら成長していく
物語だ。
初登園にはじまり、章ごとに5歳、小1、小2、小3、小4、小5、小6、と美紀ちゃんが大きくなっていく
構成である。
はじめは、独特の表現シゲマツ節にやや飽きてきた感もあり、なかなか引き込まれなかったのだが、
小3あたりから涙腺がゆるみはじめあとはもうグイグイと引き込まれていった。
この作品のテーマはずばり「いのち」であろうかと思う。
主人公の健一はしばしば自分に問いかける。
妻の死について。美紀が中学生になる頃振り返って考える。
「悲しみや寂しさは消し去ったりのりこえたりするものではなく、付き合っていくものなのだ。
中略~朋子が僕にのこしてくれた中で最もたいせつなものは、むしろ悲しみだったのかもしれない。
中略~そこから力をもらってきたのかもしれない。だとすれば僕が男手一つで美紀を育てたの
というのはうそだ。朋子もずっと、一緒に美紀を育ててくれたのだ・・・・・」
「つらい思い出に触れるたびに人は優しくなっていく、そういうものかもしれない」
私には長女と長男がいるが、その間の子をひとりお空に帰している。
その時の悲しみは思い出す度胸が締め付けられる思いだが、いつもその子に心ではなしかける。
「ありがとう」って。
あなたのおかげで人の痛みがわかる人間になれたって。
世間一般でいう元気で社交的な好ましいママではないけれど、人の痛みや悲しみが想像できる優し
い人間でありたい、と思う。
「バトン」(美紀小5)の項ではその重さを命の重さにたとえて書かれていたが、
生きるとは、人生とはまさに命のバトンを引き継ぐことではないか。
それは必ずしも子孫を残すことというだけではなくて、自分のもつありったけのもの、
能力を誰かのために注いで、そうしてバトンを渡し、引き継いだものもまた同じように誰かのために
注ぐ・・・・
バトンの持つ重みは命をつなぐ重みだ。そんなことを考えた。
そしてラストのほうで健一は再婚する。
これは美紀にとってとてつもない試練だったろうと思う。
親はいつでも子どもにとって親のままであってほしいものだ。
たとえ自分勝手な願いであったとしても、父親、母親には男、女であるところを見たくない。
そういうものだ。
特に思春期にさしかかる美紀にとっては体が拒絶反応をするほど、苦しいものだった。
ずっと男手一つで育ててほしかったなぁ。
勝手な願いではあるが。
これから先、再婚相手であるナナさんは健一との赤ちゃんを生むかもしれない。
美紀にはおじいちゃんとの別れのあとに、遠からずおばあちゃんとの別れもやってくるだろう。
また心が揺れることが、これからも何度もやってくるでしょう。
けれどもたくさん悲しい思いをしたぶん優しい子に育つのでしょう。
そんな美紀のその後のおはなしも読んでみたいなぁと思わせる作品であった。
GREEN ZONE [映画さくいん(カ行)]
イーストウッド次回作「Hereafter」 [マット出演作について]
「インビクタス」に続き次回作も決まり撮影中のようです。イーストウッド監督に気に入られたのかな?
さすが好青年マット
インビクタス負けざる者たち 観て来ました♪ [映画さくいん(ア行)]
まず久しぶりに映画館で映画を見させてくれて、その間子ども達を観ててくれた夫に感謝
すっかり魅了されてしまいました♪マットにではなく(いやマットは勿論なのだが)
ネルソン・マンデラ元大統領の人間性にです。
私が義務教育を受けていた頃、南アフリカのアパルトヘイト政策はバリバリの現役でした。
今時なんちゅう国があるもんだとあきれたのを覚えています。
黄色人種は黒人に近い扱いで、日本人だけは名誉白人という意味不明の称号を
与えられてたと記憶しています。
ですからそんな国だった南アから黒人大統領が誕生したと聞いたときは衝撃で、
今でも記憶に残っています。
当時ネルソン・マンデラ大統領の映像がニュースなどでよく流れていましたが、
なんて人好きのする顔をした人なんだろう、と印象的でした。
この映画を観て、それはまさに彼のもつ人間性が顔に表れていたからなのだと分かりました。
27年間も投獄され、虐げられ、それでも大統領になってから復讐に燃えるのではなく、
赦すことを政治に反映させていった。
目指したのは白人と黒人の調和、「虹の国」。
権力におごることなく秘書やSPにも気さくに話しかけ、一期であっさり政権の座を退く姿も
潔い。普通の人間には出来ない。
彼の発するスピーチひとつひとつが心に染み、すっかり虜になった。
モーガン・フリーマンが彼を演じると聞いて、最初はモーガン・フリーマンにしか見えないかも・・・
と思っていたが杞憂だった。
それほど彼の演技は素晴らしかった。モーガン・フリーマンの出演作には私の大好きなものも
多い。「ドライビング・missディジー」「ショーシャンクの空に」などだ。
彼ももう高齢のはずだが、まだまだ頑張ってもらいたい俳優だ。
マットは今年40歳になるとは思えないほど若い(髪の毛はちょっと薄くなった気がしたけど・・・)
年配の観客が多い気がしたのはイーストウッド監督作品故か。
作品に関しては、ラグビーシーンが多いのだが、ちょっと長くて興ざめであった。
どんなに素晴らしい映像であろうと、生のゲームにはかなわない。
どうしても「つくりもの」という冷めた目でみてしまい、白けてしまった。
でも作品のよさはそこだけではないので全体としては秀作だと思う。
最後にマンデラ大統領が投獄時代に勇気づけられたという詩「インビクタス」を載せる。
これは彼そのものではないか・・・。
インビクタス
私を覆う漆黒の夜
鉄格子にひそむ奈落の闇
どんな神であれ感謝する
我が負けざる魂<インビクタス>に
無残な状況においてさえ
私はひるみも叫びもしなかった
運命に打ちのめされ
血を流そうと決して頭は垂れまい
激しい怒りと涙の彼方には
恐ろしい死だけが迫る
だが長きにわたる脅しを受けてなお
私は何ひとつ恐れはしない
門がいかに狭かろうと
いかなる罰に苦しめられようと
私は我が運命の支配者
我が魂の指揮官なのだ