「気をつけ、礼」 [重松 清の本]
内容(「BOOK」データベースより)
うーん、あまり面白くない・・・。
でも「生徒」側からの作品多い中、「先生」側からの作品、「にんじん」はなかなか
生々しい胸がしめつけられるような話であった。
しかし実は読んだのはここまで。
私自身あまり先生との思い出というか心に残る一対一のエピソードがないため、(おとなしく印象が
薄い生徒だったと思う。)先生というものに思い入れがないためだと思うが
なかなか読み進まず、図書館の返却期限が迫り、挫折
途中挫折はシゲマツ作品初であった・・・・。
わたしにとって別の意味で印象深い一冊になりそう
先生にとって印象深い生徒であったと自負する方にはおすすめ。
少しだけ欠けた月~季節風 秋 [重松 清の本]
(内容「BOOK」データベースより)
無理せず身の丈にあった記事を [徒然日記]
このブログを立ち上げたきっかけははじめはただ純粋に自分の大好きな映画作品や本のことを
記しておきたいという気持ちからだった。
それが記事を書き、他の皆様のブログを拝見してあまりにも自分の文章が稚拙に思え、
だんだん恥ずかしくなり、気軽にアップできなくなってしまったのだ。
他の方の素晴らしい映画批評、本の感想そういうものを読んで自分も同じレベルにしなきゃ!
と意気込んだのがそもそもの間違いであった。
本を読んでも映画をみても、まず「どういう記事にしたら恥ずかしくないか」
ということが頭に浮かび、素直な感想を書けず、結局かけずじまいに終わった作品も多い。
しかし長い間ブログをお休みして考えが変わった。
自分のブログじゃないか。
好きなことを書けばいい。と。
これからは無理をせず背伸びをせず、難しく考えず、ただ素直に自分の感じたことを
記していけたらな・・と思う。
もちろん素晴らしい皆様の記事をおおいに参考にさせてもらい、自分の血と肉にさせて
もらいたいという気持ちは変わらない。
かあちゃん [重松 清の本]
最近ようやく夜まとまった時間がとれるようになってきた。
で、久しぶりに(本当にかなり久しぶりに!)更新できた。
読んだのは重松清「かあちゃん」である。
内容はちょっと想像していたのとは違った。
長編小説ではあるが、登場人物をひとりずつ章ごとにとりあげているため、短編が最初と最後に
つながるという形である。
私はてっきり「東京タワー~」のような小説を想像していたので、
あまり「かあちゃん」という題名にそぐわない内容にちょっと拍子抜けしてしまった。
感動するものを期待していたが、そういう作品ではなく、
また「かあちゃん」と題しておきながら、かあちゃんは脇役にすぎず、本軸はちょっと別の
ところにあるような内容であった。
設定に?と思う所があったので、最後まで納得がいかず読後もやもやしたものが残った。
なので作品の善しあしは置いといて、重松氏の作品を読んでいると感じることを書こうと思う。
キーワードは自殺、いじめ、病、死であることが多い。
以下は私なりの見解だが、
重松氏はかつて親友を自殺で失っている。(これは以前記事に書いた)
彼を救ってやれなかった激しい後悔が彼の背負っているものであり、執筆意欲につながってるような
気がしてならない。
重松氏には勿論責任はないと思うのだが、その経験が数々の作品に表れているといえる。
そしていじめの問題。
これは重松氏が子どもの頃、「吃音」で悩んでいたことと関係があるのではないだろうか。
「きよしこ」ではズバリ自伝的小説ともいえる内容で、氏の子ども時代が透けて見えてくる。
重松氏は吃音でコンプレックスを抱いていた。しかしそのことにより、弱者の気持ちがわかる
ひとになれたのだと思う。
私が重松清の小説が好きなのは、彼が弱者に対してとても優しい目線で描いているから
である。
重松氏は教育学部卒ということもあり教師が出てくる話も多い。
この「かあちゃん」でもかなり個性的な教師たちが登場する。
印象深いのは福田教諭の「負けを知らない教師が生徒にとっていい教師なのか」というセリフである。
負けたことのない人が教師になったら生徒に逃げ場はない。負けた経験をもつ教師も時には
必要なのではないか、ということ。まったく同感だ。
上から目線では子どもの心には届かない。
「五体不満足」の著者乙武さんが教師になったが、ある雑誌できっかけを話しておられた。
「学校では「明るく元気よく。」って教える。でもそれじゃ暗い子はどうするの?
自分はだめだと感じ居場所がなくなってしまう。違和感を覚えた。暗くてもいいじゃないか。」
確かこのような内容であった。
明るくなくたってキミがダメなんじゃない。
みんな違ってみんないいんだよ。
そんなメッセージを子どもたちに送れる教師として、乙武さんはまさに適任だ。
話がそれたが、重松氏も作家でなかったら教師が向いているような気がする。
大事なのは生徒に気付いてあげられるかどうかということ。
負けたことがなければ気付かない、負けたことで見えてくるものがある・・・
こんなことを読後感じるってことはやはり「かあちゃん」は題名とはかけ離れた内容であると
いうことかしら・・・
とにかく異色作であった。
私をスキーに連れてって [映画さくいん(ワ行)]
スキー用品メーカーに勤める文男は、冬のゲレンデでOLの優と出会い、恋に落ちる。しかし、2月14日に万座で行われるスキーブランド発表会の準備に忙殺され、優となかなか会えない文男。そこで発表会当日、文雄は優のために、ともに志賀へ行くことを選ぶのだが…。
急にものすごく観たくなってしまいました。当時知世ちゃんに似ているとよく言われていたのもあり
当時はまだ10代でしたのでちょっとお兄さん、お姉さんの世界をみた感じでした。
今改めてみると内容も稚拙、
トレンディードラマそのもので設定もストーリー展開も出来すぎで。
でもそれが何故かよくて何もかもが懐かしくて超新鮮!
顔ぶれもさることながら80年代後半の昭和の末期、当時の景色や流行ってるもの、
メイクや髪型などホントみどころ満載でした。
当時はどこがおもしろいのか全くわかりませんでしたが、
この映画が大ヒットしたのがいまはよくわかります。
知世ちゃんが素朴で初々しくてとても可愛らしい
この配役につきるのではないでしょうか。
ホリディ [映画さくいん(ハ行)]
ストーリー:ハリウッドで映画の予告製作会社を経営するリッチなアマンダと、ロンドン郊外に住む新聞記者のアイリスが意気投合し、おたがいの家を貸し借りすることに。恋の傷を癒したいふたりは、別天地で気分転換。アマンダはアイリスの兄と、アイリスは映画音楽作曲家とイイ仲になっていく。
なんだかムダに長くて疲れたっす
映画館で観なくて良かった。
キャメロンは好きだけど、この映画では老けたなーという印象。
かつてのキュートなキャメロンの面影を探したんですけど無理でした。。。
逆にケイト・ウィンスレットはどんどんいい女優さんになっていってる。
生き方に自信をもっているのか、内面の美しさが表れていて、すごくきれいになったと思う。
これからますます楽しみな女優さんです。
作品そのものに関してはあまりありません。。
30代も後半になると、恋愛とかロマンチックなものには「けっ」って白けてしまう自分がいて(笑)
恋愛ものでキュンとしてみたいと思っても現実にはなかなかそういう作品には逢ってないです。
この手の映画も若いときならそれなりに楽しめたのかもしれないけれど、
この年になるともうちょっとリアリティや共感が欲しい。
「恋愛適齢期」は良かった。
「ストーリー・オブ・ラブ」も好きです。
この2つは共感する部分があったからです。
私の中ではイケメンはいりません。
ホリディの場合ジュード・ロウがイケメンすぎるし・・・・
彼に罪はないのですが。
その点、ジャック・ブラックがいい味だしてました。こういう人がいる映画がいいんです。
恋愛には。
とにかくこれだけ長くする必要があるのか疑問。
超平凡な平坦なストーリーでした。
フライトプラン [映画さくいん(ハ行)]
久々の更新です [徒然日記]
今までは観てつまらなかった映画のことを書いても仕方ないと思ってたので
自分なりに良いと思ったものだけを書いてきたつもりですが、
ここら辺でちょっと趣向を変えて、観た映画で感想を書けそうなものは面白い、面白くないに
かかわらず、書いていこうかなと思います。
近頃、極度に更新意欲が失せていて(リニューアル後パソコン不慣れの自分に使いにくくなったせいもあり)
なかなかいい映画だけをアップするとなるとますます更新が空いてしまいそうだからです。。。
とりあえず最近DVDなどで観た映画から順にアップしていこうと思います
キンキーブーツ [映画さくいん(カ行)]
またまたオススメの一本が増えました 大好きなハートフルコメディです。
ストーリー:父の死で、不本意ながらも老舗の靴工場を継ぐことになったチャーリー。しかし経営は危機的な状況にあった・・・・。
内気で堅物、そして心優しいチャーリーは従業員をクビにすることが苦痛で、ある女性従業員の
助言をヒントに一世一代の賭けに出る・・・・。
服装倒錯(?)者でマッチョな黒人男性サイモン(女性名ローラ)とひょんなことから知り合い、
彼(彼女?)のような女装する男性の体格に合う、色っぽいブーツを作ろうと決意するチャーリー。
ミラノの見本市に出品するという目標を立て、従業員やローラと一緒にブーツを作り上げていく。
イギリスの北の田舎で当初浮きまくりのローラが、 マッチョな男たちやチャーリーと
心通わせていく過程が、 根強い差別、偏見の問題をユーモアを交えながらさらりと描かれている。
チャーリーと女性従業員が惹かれあっていく過程もとても自然で好感がもてて良かった。
ラストのショーのシーンは圧巻! 歌も音楽もとても元気になれて、さわやかな感動が押し寄せます。
実話を基にしたストーリーだそうですが、 実際は工場は結局閉鎖され、従業員もちりぢりになってしまったそうで現実はこの賭けは成功したとは 言えなかったようです。。。
でもとてもハッピーに脚色されていて、人と人とのつながり、温かさ、などが 成功よりも大切なことだとこの作品は教えてくれています。
イライラ・・・・ [徒然日記]
幸せのちから [映画さくいん(サ行)]
父子の、実話に基づいた大ヒット感動作。
【ストーリー】
全財産21ドルから億万長者へーー。そんな夢のような人生を本当に実現させた男がいた。
1980年代、サンフランシスコ。妻と5歳の息子と3人で暮らしていたセールスマンのクリス・ガードナーは家賃も払えず、どん底の生活を送っていた。ついには、妻が出て行き、家を追い出され、預金も底をついてしまう。そんなクリスは最後に選んだ道は、自分の才能を信じて一流証券会社へ入社することだった…。
実話を基にしたサクセス・ストーリー。
もっとありきたりな明るいアメリカン・ドリーム的な話かと思いつつ観たら、 思っていたより、
幸せの場面は少なく、最初から最後までほぼ観るのが苦しくなるどん底生活が描かれていて、
ウィル・スミスの軽快な演技に救われてるものの、なかなか重たい映画だった。
この映画はウィル・スミスの実の息子との共演で話題になったが、 これも観る前はオレ様状態の
ウィル・スミスがやりたい放題、好き放題 キャストも自分の思い通りかい・・・と思ってかなり不快だった。
でも、この息子がかわいい。 とても自然体の演技で好感がもてた。
妻に去られ、無収入になりアパートもモーテルも追い出され、地下鉄のトイレで一晩過ごしたり、
教会に救われたりと、ホームレスすれすれのかなりつらい毎日を強いられているのに、
父親を信頼して素直でけなげな姿には心を打たれた。
そしてこの息子をなんとしても守らなければ・・・・という父親の気迫も伝わってきた。
地味な展開ながらも、持ち前のハングリー精神と、野心家の一面からチャンスを掴み取っていく
ラスト姿は爽快だった。
仕事に行き詰っている男性(うちの夫です)はより胸にせまるものがあったようです。。。
しあわせ=成功 かどうかは疑問符がつくけれど、成功までの努力は評価したいです。
努力せずして成功はないのですから。夫につめの垢を煎じてのませてやりたい
頑張ることはカッコイイと改めて思わせてくれる映画でした。
めずらしく恋愛小説などを読んでみる [その他の本]
少し興味をそそられ、借りてみました。
彼女とは。。。。
唯川 恵さん。
直木賞受賞作品。
期待したけど、私にはちょっと・・・
面白かったけど、主人公はじめとする登場人物が、強烈すぎて、現実的ではなかった。
でもこの作家、女の醜い部分をしっかり描いていて、気恥ずかしくなりつつも「いるいる、あるある・・」で
読ませてしまう。すごいです。
女心がわからない、かわいい女に痛い目にあわされてばかりいる男性が読むと勉強になるかも
こちらの作品のほうが私は面白かった。
キャリアウーマンとして生きる女性と、
寿退社で、二人の子どもに恵まれ専業主婦として生きる女性を時間を区切って対照的に描いていくのが
面白かったし、どちらの女性も傍目には幸せそうに見えて、心の中ではこれで本当に良かったのか、と
常に自分に問いかけて、相手の生き方と比べてしまう。
二人の女性の心の葛藤が、とてもリアルな形で描かれていて、なおかつ等身大の女性としてとても現実味が
あり、自分のこれまでの生き方を考えさせられた。
私は今専業主婦でこの小説でいうと「夫の保護下にある、気楽な身分」にあたるが、もちろんこのままで
いいのだろうかという問いは常にある。
でも、もし人生やり直せるとしても、やはり仕事をやめる道を選んでいただろうと思う。
友人の中には、まだバリバリ働いている女性も何人かいる。
おしゃれで裕福に見えるし、恋愛も自由だ。うらやましいと思うときもある。
でもそれは彼女たちが本当に望んでいる生き方なのだろうか・・・・。この本を読んで少し思った。
夫と結婚してなかったら、私も同じように仕事に生きていただろう。この本の乃梨子のように起業して
成功をおさめるなんてことはないだろうが、それなりにキャリアを積んでいたと思う。
でも、子どもとは出会えなかった。私にとって今目の前にいる娘は何にも替えがたい宝だ。
この子がいる幸せをやはり後悔してはいない。平凡でつまらなく見える生活かもしれないが、
子育てを今出来ることを幸せに思う。
大切なのは、この小説のラストにもあるように、
「自分の生き方に自信をもつこと」だ。
どんな結果であれ、その節目節目に自分が選択してきたことなら、自分で選んだ道だ。
私は私の今に自信をもっていたい。
そう思えるいい小説だった。
ただひとつ、気になったのは、登場人物たちがいとも簡単に不倫してしまうこと。。。
罪悪感なし。
これは人妻として理解不能だった。
男の人はみんなこうなのか?と不信感が募ってしまう描き方だ。そんなことはないと思うけど・・・。
もちろん自分にまったく願望がないといったら嘘になるが、実行してしまうことを正当化してほしくない。
舞妓Haaaan!! [映画さくいん(マ行)]
クドカン、オリジナル作品。
とっても個性的なので、彼の作品は好みが分かれると思う。
私は、結構好きなんで、この作品も楽しめました。
一体、彼の頭の中はどうなっているのか・・・・
そんな好奇心も沸いてきます。
ストーリー:舞妓しか愛せない、インスタントラーメン会社に勤めるサラリーマンが、その趣味を究極に追求し、
仕事も、恋も成功させてしまう奇想天外な物語。(とっても簡単ですみません)
とにかく阿部サダヲのテンションが終始高い!
すっごく疲れます
前半、宝塚風のミュージカルまである。どーなってるの!?
って思ってたら、一応ちゃんとストーリーがあって、最後はハッピーエンド。っていう娯楽の見本みたいな作品です。
でもこの映画の成功は、脚本はもちろんですが、
芸達者な出演陣のおかげ。
コメディって簡単そうにやってるけれど、お笑い芸人じゃあるまいし、
笑わせようと思ってやる演技ってかなり難易度高いと思うんです。
伊東四郎や、堤真一、京野ことみ、みんなうまいです。
ジャパンには(何故か英語)
こんな素敵な文化があるんですよね~京都にまた行きたくなりました。
一度ご覧あれ。楽しいよ。疲れるけれどね。
ヒース・レジャー・・・・・ [徒然日記]
ヒース・レジャーが急死してたんですね。。。。
さっき知りました。
ショック
ファンになりかけてたのに・・・。
まだまだ将来有望な俳優さんだっただろうに・・・・。
薬物の摂取が死因といわれてるそうです。
彼の出演作で見たのは
「ブローク・バックマウンテン」
「ブラザーズ・グリム」